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走り幅跳びのトレーニング

着地、踏み切り、助走 編

 走り幅跳びには、いくつもの練習があります。その中には初心者から上級者まで行う基本練習と大学生、一般の一流の競技者が行う練習と様々です。ここでは、中学生を中心とした走り幅跳びの練習について紹介します。また、高校生や大学生にも使える発展的な練習方法も少しずつ紹介していきたいと思います。

着地練習

 走り幅跳びの着地の練習方法を紹介します。着地はあなどってはいけません。着地を効果的にできるようになると記録は20〜30cm伸びます。ぜひ、着地の練習をして、記録を伸ばしてみましょう!

  イスやハードルを使った練習 その@   
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 写真の左の選手を見てみてください。倒したハードルに手をかけ、膝を伸ばした体勢で砂場にかかとをつけています。これがはじめの姿勢です。ここから膝を1,2と曲げ伸ばしをして、3回目でかかとにお尻が着くように膝を曲げます。かかとにお尻が着くか着かないかのタイミングで手を離します。手を離したら、かかとの位置にお尻が滑り込むようにして、かかとで砂を前方方向へ蹴ります。ちょうど右下の選手がその体勢です。
 この時に手を離すのが早すぎると尻もちをついてしまい、お尻が痛い上にかかとより後ろにお尻がついてしまい、距離をロスしてしまう癖がついてしまうので注意が必要です。さらに、手を体の後ろに着いてしまうのもいけません。手が砂場に触れないようにします。
 「かかと」→「お尻」→「砂キック」の順で着地します。


  イスやハードルを使った練習 そのA   
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 写真の右の選手を見てみてください。倒したハードルとハードルの間に手をかけ、膝を曲げた体勢になっています。これがはじめの姿勢です。膝を胸(腹)につけるつもりで膝を引きつけます。この姿勢は腹筋が非常に辛いです。ここから足を前後に1,2と振ります。ひじはしっかり伸ばしておきます。そして、3回目で両足を前方に投げ出し、先ほどの着地の仕方(かかとから砂場に着き、かかとの位置のお尻を滑り込ませる様にして、かかとで砂をキック)で着地します。ポイントは膝を胸(腹)に近づけられるかと両足を前方へ投げ出した後にお尻を滑り込ませる様に膝を曲げられるかです。このタイミングをおぼえることでより効果的な着地が行うことができます。
 まずは着地練習その@ができたらそのAをやってみるといいでしょう。


  • 踏み切り練習

     走り幅跳びで重要になってくるのが踏み切り練習です。助走で走ってきたスピードをどのようにしたら跳躍距離につなげるかは、選手が最も悩む技術ですね。ここでは踏み切りについての練習方法をいくつか紹介します。

    踏み切りドリル

イメージ01イメージ01イメージ01スティックを使った4歩の連続踏み切り練習を紹介します。まず、スタート位置を決めます。そこから男子はおよそ7m〜7.5mの所に1本のスティック(線)を置きます。次に1本目のスティックから1mの所に2本目のスティックを置きます。2本目のスティックからまた7m〜7.5mの所に3本目のスティックを置き、そこから1mの所に4本目のスティックを置きます。同じように5本目、6本目のスティックを置きます。これで準備OKです。
 そしたら、スタートラインには踏み切り足が前に来るようにスタンディングで構えます。そこから4歩目で踏み切ります。1本目のスティックの手前で踏み切り、2本目のスティックを越えます。着地した足を1歩と数えると4歩目でまた踏み切ります。これを連続で3回行います。ポイントはリード足の膝が水平まで上がること。踏み切り足が伸びて後ろに残すことです。女子は6m〜6.5mくらいの間隔が良いでしょう。


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