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Beat Running

コンセプト
黒人選手の能力を身につける…
四次元のスポーツの世界を体感する…

ギャラリーLE

コンセプトT「開発当初のコンセプト」

みなさんもご存じの通り、北京オリンピックの短距離種目ではジャマイカの選手たちが活躍しました。また、決勝に残っている選手のほとんどが黒人選手でした。では、なぜ黒人の選手は短距離走が速いのでしょうか?みなさんもそれぞれ考えを持っているかと思いますが、私は黒人の速さの秘密は、その国の音楽文化が深く影響を与えているのではないかと考えています。黒人が速いといっても、いつも決勝に残るのはアメリカ系黒人とジャマイカの選手ばかりです。そしてその人たちに共通していえることは、生活の中に常に音楽があるということです。アメリカ系黒人であれば、ヒップホップやラップなど、ジャマイカであればレゲエなどになります。これらの音楽の特徴は比較的ゆったりとしたリズムの中に強いアクセント(Down Beat)が入っていることと、そのアクセントの裏にあるアクセント(After Beat)があるということにあります。実はこの音楽的特徴に短距離走を速く走る秘密が隠されているのです。
 「BEAT RUNNNING」は、黒人やジャマイカの選手が持っている能力を体感できる、全く新しい発想のトレーニングです。「音に合わせて身体を動かすなんてリズムトレーニングだろ!」と思う人もいるかもしれませんが、「BEAT RUNNING」の本当のポイントはそこではありません(もちろんリズムも大切ですが…)。「BEAT RUNNING」は目的に応じた音(楽曲)を使うことで、動きの中のタメ(間)をコントロールするトレーニングです。タメを自分の思うように作ることができ、身体をコントロールすることができれば、走るときの出力があがり、必ず速く走れるようになることでしょう。
 「BEAT RUNNING」では「走り」の練習を次の2つのポイントを意識して練習方法を考えました。

Point@
 地面をとらえるタイミングを一つのビート(DwonBeat)とし、質の高い反発をもらう。

 地面の接地(とらえ方)が上手な人は地面からの反発を上手にもらっています。それは言い方を変えると身体の使い方が上手か下手かともいえます。よりよい身体の使い方を感覚的に覚える、その感覚を音から身につけるというのがBEATRUNNIGの特徴です。音がないと、それぞれのタイミングで走ったりドリルをしたりします。タイミングの悪い人はいつまでたっても上達しません。音楽のジャンルはHIP-HOPやレゲエを使います。演歌ではリズムが遅く、アクセントが弱いので身体は反射的に反応してくれません。ユーロビートのような速くて軽いリズムでは身体がその速さに反応できずに硬直してしまいます。ヒップホップやレゲエのリズム(ビート)こそ、短距離に合う身体使いを体感でるのです。特に小・中学生のように身体が十分に発達していない段階では、このような身体づかいのトレーニングを練習の基本に据えることで、その他の練習にも効果がでてくるでしょう。そして、身体の使い方を知る、質の高い反発をもらうことで飛躍的にパフォーマンスが向上することでしょう。

PointA
 質の高い反発をもらいながら、リズムを崩さずに走り続ける。

 音楽のビートに乗って、リズムに合わせて走ることで、リラックスの中に身体を動かすことが感覚的にできるようになります。音に合わせる意識を持つだけで、身体が無意識に締まって、どんどん前へ進んでいく。つまり…ビートを体感できれば、身体は躍動的に弾み速く走ることができるようになるのです!

コンセプトU「四次元スポーツの世界」

どのスポーツにおいても、一流といわれる選手は、その競技において凡人には想像できないパフォーマンスや能力を発揮しています。もちろんそれらのパフォーマンス(能力)は不断の努力によって体得されたことに間違いはないのですが、逆にいうと、どれだけ努力をしてもそれを会得できずに現役を引退する選手がほとんどなのではないでしょうか?では、一流選手が発揮するその非凡な能力は、どのようにして生まれるのでしょうか?これまで、その非凡な能力は「素質」とか「適正」といった言葉で片付けられてきました。また近年、バイオメカニクスが発達してからは、動作を解析をすることで、その能力を証明しようと試みています。しかし、どの理論や方法もすべての人に当てはまるものではなく、それらの内容は、運動の基本、原点となるものではありませんでした。つまり「素質」という能力を引き上げる方法が、これまでのスポーツ理論では見いだせなかったのです。その理由は簡単です。現在のスポーツ理論では、運動が常に2次元か3次元空間でしか考察されていないからです。たとえば練習方法や練習量は文字や図解、言葉で表します。バイオメカニクスによる動作解析も関節角度や運動時間、動作角度、筋力や遺伝子レベルの素質等について考察しているだけなのです。しかし、「素質」という能力を引き出す方法がないわけではありません。それを見いだしました。いままでに考えられてきた3次元での理論に、「空間における時間の概念」や「時間の中にある見えづらい力の流れ(波)」というもう1つの次元を加えることで、曖昧にされ続けてきた運動の本質を解く、まったく新しい感覚のスポーツ理論が完成したのです。実際の運動を構成する要素には目に見えない部分が多く存在しており、その中の一つには意識というものも含まれます。意識の持ち方は人によって違いがありますが、言葉である程度のニュアンスは伝えることができます。地面への足の接地感覚や運動感覚は言葉で表現することができます。しかし問題なのは、目にも見えず言葉でもなかなか伝えられないような感覚です。地面に足がついていないときの時間の感じ方や、動いてくるものの速度の感覚(動体視力)は、その人の能力に大きく依存します。時間的感覚や速度の感覚というのは、同じ1秒という単位の長さであっても人それぞれで感じ方の違うものなのです。この空間の時間の長さや、速さ(動作の溜め)の感覚をコントロールすることができたなら、「素質」という能力を高められる、引き出せるのではないかと私は考えました。ビートランニングは、これに基づいて、ランニング(スプリント)のために考案した運動理論(トレーニング方法)です。これは、能力を引き出せる人と引き出せない人がいるという曖昧なものではありません。誰もが速く走れるようになります。さあ、ビートランニングで、いままでになかった未知の感覚を味わってみてください。そして、自分が持っている潜在能力を引き出し、速く走る喜びを体感してください。
















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